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就職氷河期世代のキャリア形成とデフレ/インフレ論争について

この記事は、就職氷河期世代の就業機会とキャリア形成についての個人的な考察です。

就職氷河期世代への支援をめぐる議論で、成功した人の経験だけを基準に自己責任を求める意見を見ると、まぐれ当たりで何とか就職できた当事者としては複雑な気持ちになります。

経験を積む機会から考える

私にとって、組織に所属して貢献し、その経験や実績を得ることは、キャリア形成の重要な機会でした。しかし、同じ経路を誰もが選べるわけではありません。能力を評価する前に、そもそも経験を積める仕事や採用の機会があったのかを考えたいと思います。

物価だけで投資や雇用は決まらない

日本銀行の2013年の講演は、デフレのもとで実質金利が高止まりしたことが、企業の前向きな投資を抑える要因になったと説明しています。日本銀行「デフレ脱却の目指すもの」

ただし、そこから「デフレなら求人が発生しない」「インフレなら必ず投資と雇用が増える」とまでは言えません。事業の需要や金利、企業の見通しなども関係します。為替の水準と物価上昇率も同じ指標ではありません。

私が重視したいのは、物価上昇を避けることだけに目を向けるのではなく、雇用機会を広げ、仕事を通じて経験を積める人を増やすことです。

賃金と生活への還元を求めたい

物価が上がる一方で収入が追い付かなければ、生活の負担は増えます。原材料費の変化や企業の収益改善があったとき、その成果を賃金や人材への投資へ還元してほしいと考えます。

キャリアを築く機会と、働いた成果を受け取れる環境の両方を整えることが、私の望む方向です。